ムラマサ! ~道端でちょっとめんどくさいイケメンを拾いました~

「まあ、それはそれとして。
 なんで、運命の人、というフレーズが出てきて、まず、俺を思い浮かべない」

「は?」

「運命の人、イコール、俺で決まりだろ。
 なんで、ぼんやり手帳を眺めてるんだ」

 いや~、だって、とあやめは苦笑いしてごまかそうとしたが、村正は強い瞳で見つめてきて、ごまかすことを許してくれない。

「……だって、書いてなかったんです。
 村正さんの方の占いに。

 運命の相手と出会うって。

 じゃあ、私の運命の相手は村正さんじゃないじゃないですか」

「いやいや。
 俺にとって、お前が運命の相手じゃなくても。

 お前にとって、俺が運命の相手ってこともあるだろ」

「あっ、なんですか、それっ。
 それじゃ、私の片思いみたいじゃないですかっ」