ムラマサ! ~道端でちょっとめんどくさいイケメンを拾いました~

「あんまり、セレブすぎる人も疲れるかなって思い始めたのよ、最近」

 平凡が一番よね、と星子は、星子らしからぬことを言い出した。

「筒井さんの周りには、同じようにやり手のイケメンがたくさんいそうよね。
 私、普通にイケメンで、普通に出世しそうな人と結婚するわ」

「いいですねっ。
 普通にイケメンで、普通に出世しそうな人っ」
と美都は身を乗り出していたが、小林たち男どもは、

「……普通とは一体」
と普通の定義を見失い、呟いていた。

「あー、でも、そういうのなら、周りにたくさんいるじゃん。

 普通にイケメンで、普通に出世しそうな人。

 小林くんとか、脇田さんとか、由良くんとか」

 あやめ様っ、神っ、という顔で、小林たちがあやめを見る。