「ここはいいな。 涼しいし。 森の前のスクリーンとか最高じゃないか」 いや、そんな最高な環境の中で、いつも世界が滅びてくんだけどね……。 「そうかそうか。 村正くんはB級映画が好きか。 一緒に観よう」 三人で地下のシアタールームに下り、棚にずらりと並んだDVDコレクションを眺める。 「さて、どれがB級かな」 と機嫌よく言う栄一郎にあやめは言った。 「大丈夫だよ。 おにーちゃんがつかんだら、どれでもB級になるから」