「なんで男の人は世界が滅びそうになる映画が好きなんですかね?」 「助けてみたいからじゃないのか? 大切な人を」 ……村正さんは、何故、こっちを見ているのだろう。 私の顔になんかついてるとか? 私の背後に霊がいるとかっ? 私の背後に蚊でもいるとかっ? ちょっと慣れないシチュエーションにあやめは戸惑い、挙動不審になる。 ちなみに、ユキコから見ていると、二人とも愛らしく挙動不審だったので。 ユキコは、ふふふ、と微笑み、そっとお茶を置いて去っていった。