着替えたあと、今度は自力で会社まで行くというあやめを無理やり車に乗せる。 バスに乗って、誰かと恋が芽生えてはいけないと思ったからだ。 ……なんか緊張してきたな、と村正は焦る。 急に綺麗に見えてきたし、 と全員に、 「いやいやいや。 好みかどうかはともかく、元からかなり綺麗ですよ」 と突っ込まれそうなことを思っていた。 初めて、あやめの美しさが心に響いたというか。 今までは、道端の花が綺麗だな、くらいの感じだったのだが。