それぞれが一度家に帰り、着替えてから仕事に行くことになった。
「換気はできたが、酒臭くなったような……」
と最後に戸締りをして、村正とあやめはマンションを出た。
村正はあやめを乗せ、あちらの家に帰りながら、いろいろと考える。
あやめと結婚か。
なんかピンと来るような、来ないような……。
まあ、結婚生活での不便なことがムラマサにいかせるかな、と思いながら、村正はあやめに訊いてみた。
「お前、結婚というと、なにを思い浮かべる?」
「結婚ですか?
あー、そういえば、友だちの結婚式で、いきなり、ゴッドファーザーが流れて。
誰か撃ち殺されるのかなと思いました」
……俺と同じくらい、具体的なイメージがないようだ、と思う。



