ムラマサ! ~道端でちょっとめんどくさいイケメンを拾いました~

「なんでそんな話になった」
と言う村正に小林が言った。

「だって、一緒に住んでるんでしょ?」

「家政婦さんも一緒に住んでるぞ」

「ご両親にご挨拶とかは」

「父親にはしたな」

 ほら、と小林は言う。

「なるほど、結婚か」
と村正は仕事の延長線上にあるなにかを語るような口調で言う。

『専務や堀宮たちと検討してみたが、ないな』
とか今にも言われそうな雰囲気だった。

 いや……、検討してくださらなくていいです、
とか考えながら、まだ、もそもそ食べていて、

「あっ、あんた、まだ食べてんの?
 ほら、いっぱいこぼしてっ」
と面倒見のいい星子に世話される。