ムラマサ! ~道端でちょっとめんどくさいイケメンを拾いました~

「そういや、去年、あいつの結婚式に出たわ」

 なのに、何故、忘れてたんだ……。

 小林は横に座る由良を振り返り言う。

「だから、このムラマサホコは俺の運命の女じゃないから、お前にやるよ」

 勝手にやられても困ると思うけど、と思いながら、あやめが、もそもそパンを食べていると、小林はあやめを振り向き、

「な」
と言う。

 なにが、『な』なんだろう、と思いながら、

「焼き立てパンおいしいね」
と今、この瞬間思っていることをそのまま言ったが。

 小林には、
「人の話を聞けよ~」
と言われてしまう。

「村正さん、ほんとうにこんな女でいいんですか?」