ムラマサ! ~道端でちょっとめんどくさいイケメンを拾いました~

 ないってわかってるから、連れ歩いてるんじゃないですか?
と言う小林の言葉に、村正は衝撃を受けたように言う。

「そうなのかっ。
 ということは、あやめが度胸のある俺と一緒に住んでいるのは、『なにをしてもいい』という意味で住んでいるのかっ」

「いや……村正さんが勝手に住み着いたんですからね?」
とあやめはその事実を再確認させるように言ったが。

 もし、堀宮がここにいたら、

「いやいや。
 そもそも、若にそんな度胸ないですよ~。

 由良さんと変わりませんよ~」
と笑って手を振っていたことだろう。

「でも、結構早回しに動いたんですよ。
 村正さんが時間計ってるって言うから」

 キッチンに入っている星子たちを手伝おうとそっちに行きながら、あやめは言った。

「途中で、昨日の由良くんの運命の人に話しかけられたので」

「例の引っ越しを手伝った美女か?
 また出会ったのか、運命か」