ムラマサ! ~道端でちょっとめんどくさいイケメンを拾いました~

 村正は夜風で冷えた手すりに手をついて言う。

「確かに、今のお前はなんの役にも立っていない」

 ――うっ。

「俺は……ムラマサに必要な機能を知りたくて、駄目人間なお前に近づいた。

 だが、今は、なんでだろうな。

 ムラマサ開発の役に立たなくなるとわかっていても。

 お前に何不自由ない暮らしをさせてやりたいと思ってるんだ」

 ……なんでだろうな、と村正が繰り返したとき、窓が開いて、小林が笑いながら訊いてきた。

「村正さん、あれ、なんですかね~?
 ほらっ、給食で出てくる、おいしいやつっ」