ムラマサ! ~道端でちょっとめんどくさいイケメンを拾いました~

「いや、そういう物のなさじゃなくてだな」
と言いかけ、村正は余計なことに気がついた。

「ああ、そういえば、監禁はされてるかも」

 ええっ!?
と堀宮は叫ぶ。

 男を泊めたら危険だと思い、外から鍵をかけるために、ここに俺を押し込めたのでは?
と思っていたのだが。

 ドアノブに手をかけてみると、鍵はかかってはいなかった。

「……監禁されてはないな。
 なんのために、俺をこの部屋に入れたんだろうな?」
と村正は呟く。