ムラマサ! ~道端でちょっとめんどくさいイケメンを拾いました~

 だが、そこで、ふと気づいたように、
「これじゃ、乱暴だな」
と呟き、村正は布団を丁寧に整えてくれる。

「よし、可愛い。
 お姫様のようだ」

 満足げにそういうのが聞こえてきた。

 ……なにを言ってるんですか、
と思うあやめは赤くなりたかったが。

 寝ていたので、赤くはなれなかった。

 そのとき、あやめの頭と頬に柔らかいなにかが、ふわっと触れてきた。

「おやすみ」
という声とともに、スタスタととなりのベッドに歩いていく音が聞こえる。

 村正は、そのまま、そこに横になったようだった。

 ……いや、待ってください、とあやめは思う。

 なんですか、今のは。

 もしや、頬にキスとかしましたか?

 頭に村正の髪が触れ、頬に唇が触れたようだった。