ムラマサ! ~道端でちょっとめんどくさいイケメンを拾いました~

「どうやって運ぶかな。
 一応、女だし。

 大八車(だいはちぐるま)とかないだろうか」

 せめて、カートで……。

「食事を運ぶ小さなエレベーターならあるが、あれに突っ込めないだろうか」

 それくらいなら、この辺りに投げ捨てておいてください。

 村正は、
「起きて文句を言うなよ」
と言いながら、よいしょとあやめの腕をとり、自らの肩に回させる。

 私にも肩を貸してくださるんですか。

 ありがとうございます、とあやめが思ったとき、村正はひょいと、あやめをお姫様抱っこで抱き上げた。

「軽いな……。
 ユキエさんより」

 誰を基準にしてるんですか……。

 転倒したユキエさんでも抱えて運んだのだろうか。

 なんかそんな感じの人だな、と思い、ちょっと笑おうとしたが、身体は寝ていた。