出会った当初は、多くを語りたがらなかった村正だったが。 もういろいろ知れてしまったのでいいやと思ったのか。 今度はうざいくらい、親との確執や職場でのことを語り出していた。 あやめは思う。 もういいです。 もう結構です、ムラマサ様。 「『オラッ! ムラマサッ!』が完成したあかつきには、おじいさんのように、おのれの半生と愚痴を語り出す機能は取り除いてもらおうかと思います」 カウンターでちょっと眠くなりながらあやめは、そう呟いた。