「あやめー、昼、外行かない?」 「俺、蕎麦がいいなー」 という同期たちに誘われ、あやめは街に出た。 「あー、いい天気だねー」 とビジネス街を歩きながら、あやめが伸びをしたとき、 「あっ、姫ー」 と何処かで聞いた声がした。 「姫だって」 と柳沼星子(やぎぬま せいこ)が声の方を見て笑う。 「やだー。 可愛いイケメンくんじゃないー」 「ほんとだー。 私も姫とか呼ばれたいー」 と女子たちが騒いでいいた。