ムラマサ! ~道端でちょっとめんどくさいイケメンを拾いました~

 


 来てみろよ、と村正が言ってすぐ、堀宮という可愛らしい顔の男がやってきた。

 何故か、庭から。

「いやー、お手伝いさんたちを起こしてはいけないので。
 灯りのともってるところを目がけてやってきましたよー」

 堀宮はそう笑いながら入ってきて、村正に、

「蛾か」
と言われていた。

「いやもう、お顔確認して、安心したら、帰りますので」

 何者か知らないが、忠義者だな、とあやめは思っていたが。

 堀宮は、そこで、あやめを振り向き、
「あやめ様の――」
と笑顔で付け足す。

 いや、何故、私の顔……。