ムラマサ! ~道端でちょっとめんどくさいイケメンを拾いました~

「最近は村正さんがなんでも、さっとやっちゃいますしね」

 二人は気がついた。

 別々に暮らして。

 ただ、あやめが不便に思っていることを村正が訊けばいいのではないかと。

 だが、二人とも、二人の間に置かれたカクテルを見たまま、沈黙していた。

「つ、次はなにがいい?」

「はは。
 まだこれ、呑んでませんよ~」
と二人とも、無理やり話題をそらす。

 今、気づいてしまった事実に触れないように――。