ムラマサ! ~道端でちょっとめんどくさいイケメンを拾いました~

「じゃあ、若を思うあまり、清楚系の美女が婚姻届を手に結婚を迫ってきたとかっ?」

「いや、味噌樽を手に迫ってきたんだ」

「味噌樽……?」

 堀宮は状況が理解ができなかったようで、

「misodaru?」
と呟き直している。

 なんかその発音の仕方から。

 頭の中でローマ字になっているっぽい、と思ったが。

 表記を変えてみたところで、味噌樽の謎は容易には解けないだろうと思っていた。