もちろん、待ってる。

弥斗さんがお家に帰ってくるのを。

会えなくても、わたしの気持ちを伝えることを諦めない。




「すぅ…帰ってきたら、シチューにします!」




大きな声で、どこかにいる弥斗さんに伝えると、お巡りさんに怒られてしまった。

そのまま弁護士さんと一緒に留置所を出て、警察署の外に出ると、青い空に視線を吸い寄せられる。


弥斗さん、きっと笑って「楽しみにしてる」って言ってくれてるよね。

留置所でも、刑務所でも、弥斗さんに寂しい思いなんてさせないんだから。

そうと決まれば…。




「弁護士さん!弥斗さんにお手紙の差し入れってできますか?」