「や、弥斗さんっ…そ、そんなこと、言って…何か、望みでもあるんですかっ?」


「望み、ね…じゃあ、この後一緒に風呂入ろ。そんで、一緒に寝よう」


「えっ!?そ、そんなのダメですっ、一緒にお風呂なんてっ!」


「…じゃあ、一緒に寝るだけならいいだろ?」




そ、それは…確かに、お風呂に入るよりはいいけど…。




「…ちょろ」


「!?い、今っ、わらっ!?」


「俺が?そんなわけないだろ。とりあえずメシ食おうぜ。一緒に風呂入るのはその後」


「入りませんっ!!」




弥斗さんはわたしをぎゅっと抱きしめた後、テーブルの向こうに戻ってイスに座った。

なんだかいいように操られてしまった気もするけど、わたしも目を逸らしつつイスに戻る。


今までそういうことは言わなかったのに…弥斗さん、なんだかパワーアップしちゃった?