【短】イケメンすぎる大罪人さんを匿っちゃいました…

「…俺の名前は藤間弥斗だ。弥斗って呼べ」


「あ、ごめんなさい、弥斗さん。わたしは倉山(くらやま)詩伊(しい)って言います!」




イケメンさん改め、弥斗さんの隣に小走りで並んで、笑顔を向けた。

弥斗さんは横目にわたしを見ると、瞳を細める。




「笑うとさらに可愛いな」


「へっ!?…そ、そういうこと言うの、よくないと思います…っ」




ほっぺが熱くなっちゃった。


弥斗さんは悪戯に笑う。




「ときめいたのか?」


「うぅ…。あ、ま、待ってください!」




小股に戻るとすぐに置いていかれてしまって、慌てて走る。

足を止めて待ってくれた弥斗さんは、「歩くの遅いな」と苦言(くげん)(てい)した。




「ご、ごめんなさい…男の人の歩幅がこんなに大きいとは知らなくて…」


「…いや。俺も忘れてた。女ってこんなもんだったな。…詩伊は男と歩くの、初めてか?」