ペロッ
なんと、指につくクレープを舐め取った。
「んな!?、な、なめ!」
「わ、あっま……」
「(どっちが!)」
仕方なくイチゴを食べる私。だけど、恥ずかしさで倒れそう……っ!
「む~……っ」
涙目になったまま、奏さんを睨む。
すると奏さんは「そんな顔しない」と。私の頬を、手の甲でスリッと撫でた。
「先に挑発してきたのはソッチ。俺は応戦しただけ」
「(ゴクン)け、ケンカなんて吹っかけてないですっ! 恥ずかしくて、死ぬかと思いました!」
「あれだけの事で?」
「え……!?」
あれだけの事⁉
唇は当たってないにしろ、イチゴを口移しするのが「あれだけの事」⁉



