静穏総長も、時には激しく愛したい


えぇ!?
たった一口なのに、すごく減った!


男の人の一口を甘く見ていた私は、思ったよりもえぐれたクレープを見て叫んでしまう。

だけど、



「ひふかに(静かに)」

「ん、むぐッ」



ちょうどイチゴに到達したらしい奏さんが、イチゴをくわえたまま――なんと、私に近寄ってきた。

そして私の口にムギュッと、くわえたイチゴを押しつける。



「んー⁉」



唇が当たらないギリギリのところで、そんな甘いことをされて……私の頭は、パニック寸前。


だけど奏さんは「知った事か」と言わんばかりに、器用に私の口へイチゴを移動させた。


そして、それが終わると。


私の唇についてるクリームを指でぬぐう。

だけじゃなく……