静穏総長も、時には激しく愛したい

「あぁ、それは……」
「……」

「色々あって……」
「(まさかの秘密⁉)」



え、本当に言わないの?
気になるんですけど……っ。

だけど願いもむなしく、奏さんは私の気をそらすように……「澪音」と。優しい声で名前を呼ぶ。



「澪音が俺の事を”好き”って言ってくれたらさ」

「は、はい」

「言ってくれたら……その倍、キスで返す。

だから覚悟して」

「え、――んっ⁉」



分かりました、と返事する暇はなかった。
キスの覚悟をする暇もなかった。

何の準備もなく、奏さんは私の唇をキスで覆った。しかも、一度だけじゃない。



「澪音、澪音」

「んぅ、っあ……っ」



奏さんは何度も角度を変え、数えきれないほどキスをした。だんだん息が苦しくなり、生理現象で涙を流した私を見ても、キスの雨が止むことはなかった。

息が続かない、もう限界――って。
そう思ってるのに、



「っ、澪音」

「……っ」



切なそうに、愛おしそうに名前を呼んでくれる奏さんを……もっと近くで感じたいって。そう思っちゃう。