その間も、車は三人を乗せ、とある場所へ走っていく。
「これからどこに行くの?」
「夜野のアパート。夜野が最強ランキング一位になったお祝いをするんだと」
「明里ちゃん、泣いて喜んでました。今日はパーッとお祭り&お祝いしましょうっ」
純弥さんは「そうだね」と目を細める。
夜野蒼羽が最強ランキング一位になり、春風生吹と並んだ。
それは「次期総長が誕生する準備が出来た」ということだ。
「これでアイツも、安心して族を抜けられるってワケか。
ってか生吹は? もう夜野のアパート?」
「生吹くんは”あとで必ず行くから”って言ってました」
「……まさか」
瞬間、純弥さんの頭の中に、さっきまで自分がいた高級料亭が浮かぶ。
そして、その料亭に足を踏み入れた春風さんの姿が、なぜか鮮明にイメージできた。



