静穏総長も、時には激しく愛したい

「春風には及ばないが【青翠】には多くの仲間がいる。その仲間たちが路頭に迷うことは避けたい。

だから――【青翠】の皆を、【月光】の仲間に迎えてやってほしい」

「……」

「お願いします」



両手をピタリと太ももにつけ、頭を下げる。春風は、そんな俺を無言で見つめた。


俺にとって覚悟は「澪音にふさわしい男になるため今の自分から変わること」だ。


お嬢様の澪音の隣に立つ男が、暴走族の総長なんて……そんな事、澪音の家族が許すはずない。門前払いされて終わりだ。


ならば――俺は、暴走族を辞める。


【青翠】と澪音、どちらを取るかと言われたら……俺は澪音をとるよ。それが俺の覚悟だ。