静穏総長も、時には激しく愛したい

「大丈夫じゃナイっぽいね~。完全にのびてる」



だけど、なんだか幸せそうな顔をしていて。「総長」、「春風さん」と。交互にむにゃむにゃ寝言を言っていた。

すると、今までの会話を聞いていた奏さんがやって来る。のびている睦さんへ、なぜか慈愛に満ちた目を向けた。



「春風に憧れてるなら、ちょうど良かった」

「え?」



驚く私を見て、奏さんは笑う。

え? な、なんですか?

その優しい微笑みの意味は――?



すると、純弥さんが「お疲れ様」と。
奏さんの肩を叩く。

奏さんは浅くだけどお辞儀をし、遠くで夕暮を縛っている夜野さんを見た。

そして「後は話していた通りに」と。奏さんが夜野さんに、意味深な事を言う。



「か、奏さん? どうしたんですか?」

「澪音……、うん。実はね、」



奏さんは、建物の外へ目をやる。

見ると、いつの間にか集まっていた【青翠】の人達。