「奏さん、怪我をして、」
「はい、澪音ちゃんは動かないよ。ストップ」
「でも!」
痛そうにしている奏さんを、放っておけないよ!
だけど純弥さんの力には敵わず、両腕を掴まれ身動きができない。
純弥さんは「大丈夫だから」って言うけど、でも……もしも奏さんが大ケガしちゃったら!
「――次で殺します」
男の子は、怪我をした奏さんを労ったりしない。攻撃をやめることなく、殴って、蹴って、痛みつけて、を繰り返している。
「こ、いつは……本当、なんなんだよ――!」
奏さんはと言うと、かわせそうな攻撃はかわし、避けきれないものは全身で受け止める――だけど、攻撃を受け止めたとしても体への負担は大きいのか、顔の横に汗が流れ始めた。
「くそ……っ!」
反撃の隙を見つけ、こぶしを突き出す奏さん。渾身の一撃に見えた、
だけど……



