そんな奏さんを見て、春風さんも口に弧を描く。
「言質はとれたか? 千秋」
「もちろん。この証拠(スマホの録音)を警察に突き出せば、しばらく外の空気は吸えないな夕暮」
「!」
録音してたんだ!
スゴイ奏さん、いつの間に……!
夕暮は焦りから、奥歯をギリと噛み締め顔を歪める。そして半ば八つ当たりのように、奏さんと対峙する子に向かって「やれ!」と命令した。
するとた男の子はユラリと動き、
「――承知しました」
ドゴッ
返事をした瞬間に。
再び繰り出される、重い一撃。
間一髪よけた奏さんは、体を支えるためについた手を見て、顔を歪めた。
あ、あそこは……。
さっき、男の子の攻撃を受けた場所だ!



