静穏総長も、時には激しく愛したい



純弥さん!?

今、しれっとスゴイ事を言いませんでしたか!?

暴走族最強ランキングで一位って……!! そんなにケンカが強い人が、こんなにイケメンなの!?



「そんな超人、この世に存在するんだ……」

「……ふ」

「(笑われた!)」



春風さんは真っ黒の瞳を少し細めて、私を見て笑った。その仕草一つにしてもキレイで……思わず、春風さんを観察してしまう。


長身に、モデルのような足の長さ。スラリと線は細いのに、ケンカは負けなさそうと思わせる筋肉があるのが分かる。


少し毛先がうねった黒髪と黒い瞳が、隣にいる真っ白な服を着てる純弥さんと、見事なくらい正反対だ。



「で、こちらが若桜澪音ちゃん。俺の婚約者、になる予定の子」

「は、初めまして。若桜澪音です……!」

「若桜……」



春風さんは、ポツリと。
私の苗字だけを繰り返した。

もしかして若桜グループのこと知ってるのかな?