まずは小説を書き始めたきっかけからお話したいと思います。

 私は元々、映画やドラマなどのフィクションの映像が大好きなのです。
 物語と音楽の融合もあるし、お芝居が上手な俳優さんの演技には自然と引き込まれますよね。
 心を揺さぶられて、感動して涙することも少なくありません。

 どんなジャンルが好きなのかと問われたら……
 戦争ものや凄惨すぎる殺人シーン(←血がドバドバ出るやつ)以外はたいてい大丈夫です。
 時代劇とかホラー映画も観ます。
 中でもキュンとする恋愛ものは大好物なんですよ。

 十年以上前のある日、ネットサーフィンをしていたら恋愛小説にたどり着きました。
 これがWeb小説との出会いです。(正確に言えば当時はケータイ小説でした)
 その作品を最後まで読んでいったところ、個人的な感想ですが、ラストがもやもやとした終わり方だったんです。

 私なら絶対にこういうストーリー展開にするのにな……
 もしかしたら妄想が得意な私にもなにか書けるかもしれない。
 単純ですが、書いてみようと思ったのはそれがきっかけでした。

 だけどまったくなんの勉強もせず、経験のない素人の私がいきなり見よう見まねで書くのですから、もちろん文章はめちゃくちゃです。読めたものではありません。

 なのでとりあえず他の作家さんの小説をいくつか読んでみました。
 なんと、上手な方がたくさんいらっしゃるではないですか!
 このときいかに自分にはボキャブラリーや表現力がないか思い知らされます。
(元々私は映像派で、本が大好きというわけでもなかったので、すごく無知だったのです)