余命宣告された私が出会ったのは、キスで寿命を伸ばすことのできる人でした。

髪の短い子。


髪の長い子。


そのどれもが萌ではなかった。


大樹とって萌以外の女の子たちはみんな白い仮面をかぶっているように見える。


それでも大樹はそんな子たちに口づけを求め続けた……。


ハッと息を飲んで目をさますと、窓からは朝日が差し込み、スマホのアラームが鳴っていた。


大樹は早鐘を打っている心臓を胸の上から抑えて、アラームを消したのだった。