一つ呪いの鎖を受け入れる度に、紙安の苦しさは募る。
けれど、ずっとそれを抱えたままリューグは目の前で笑顔を絶やさずにいてくれたのだ。彼がいつか苦しみを捨てられる日のことをを考えると、苦にならなかった。
ある時、夢うつつである彼女の頭を撫でながら、目元をくしゃりと歪ませてリューグが呟く。
「本当は……こうして兄妹で寄り添っていられれば、何もいらなかったんだろうなぁ……。あの場所で背負った多くのものを、無かったことに出来たら……」
この鎖は、リューグ自身が自分への戒めとして無意識で課した呪いなのだ。
だからこそ彼には見えないし、自分の力で解くことは出来ない。
でももうすぐ、それも終わる。
長い復讐の時は終わり、また彼が心から笑える日は来るのだと……。
そう信じて紙安は根気強く鎖を取り除いていった。
ある日。もうろくに起き上がることも……声すら出せなくなった紙安の元に、リューグがふらりと訪れる。
その頃には彼女は自分で手を伸ばすことすら億劫になっていた。
でも代わりに彼が毎度手を握って労わってくれる。
けれど、ずっとそれを抱えたままリューグは目の前で笑顔を絶やさずにいてくれたのだ。彼がいつか苦しみを捨てられる日のことをを考えると、苦にならなかった。
ある時、夢うつつである彼女の頭を撫でながら、目元をくしゃりと歪ませてリューグが呟く。
「本当は……こうして兄妹で寄り添っていられれば、何もいらなかったんだろうなぁ……。あの場所で背負った多くのものを、無かったことに出来たら……」
この鎖は、リューグ自身が自分への戒めとして無意識で課した呪いなのだ。
だからこそ彼には見えないし、自分の力で解くことは出来ない。
でももうすぐ、それも終わる。
長い復讐の時は終わり、また彼が心から笑える日は来るのだと……。
そう信じて紙安は根気強く鎖を取り除いていった。
ある日。もうろくに起き上がることも……声すら出せなくなった紙安の元に、リューグがふらりと訪れる。
その頃には彼女は自分で手を伸ばすことすら億劫になっていた。
でも代わりに彼が毎度手を握って労わってくれる。



