「シイナ」
「え?」
不意に名前を呼ばれて振り返ったら、朔が居た。
「朔…?どうしたの!?」
「もうそろそろかなって思って待ってたんだ」
「え!いつから?」
「六時くらいに学校を出たから、そこからかな」
「どこで待ってたの?」
「ここで」
ここ、と言って朔は指さした。
今さっき私達が通り過ぎたばかりの建物は図書館だ。
「前を通り過ぎてんのに、シイナ全然気づかないんだもん」
「ごめんね!暗かったから」
「いいよ」
店長と渚先輩の前なのに、朔が私の頭を撫でた。
「あれ、もしかして彼氏?」
店長が茶化すように声を上げた。
「初めまして。シイナがお世話になってます」
「彼氏って言うより兄かなんかだな」
店長が笑いながらペコッと頭を下げる。
「俺は会ったことあるよね」
渚先輩が朔に言ったのに、朔は何も言わなかった。
慌てて二人を交互に見たけれど、渚先輩はあんまり気にしていないみたいだった。
「え?」
不意に名前を呼ばれて振り返ったら、朔が居た。
「朔…?どうしたの!?」
「もうそろそろかなって思って待ってたんだ」
「え!いつから?」
「六時くらいに学校を出たから、そこからかな」
「どこで待ってたの?」
「ここで」
ここ、と言って朔は指さした。
今さっき私達が通り過ぎたばかりの建物は図書館だ。
「前を通り過ぎてんのに、シイナ全然気づかないんだもん」
「ごめんね!暗かったから」
「いいよ」
店長と渚先輩の前なのに、朔が私の頭を撫でた。
「あれ、もしかして彼氏?」
店長が茶化すように声を上げた。
「初めまして。シイナがお世話になってます」
「彼氏って言うより兄かなんかだな」
店長が笑いながらペコッと頭を下げる。
「俺は会ったことあるよね」
渚先輩が朔に言ったのに、朔は何も言わなかった。
慌てて二人を交互に見たけれど、渚先輩はあんまり気にしていないみたいだった。



