いきなりの告白だった。
何がなんだか分からない。

ミヤがいきなり女の子になるし、叔父さんは結婚してるし、色んなことが一変に起きて頭がおかしくなりそうだ。


ミヤは少し震えていた。
勇気を出して告白してくれたんだと思う。



今まで何回か告白されたことはあったけど、告白されると申し訳ないような気持ちになってしまうことが多かった。
それはきっと、相手の気持ちに応えられないからだろう。

こんなふうに嬉しい気持ちになったのは初めてだった。




ミヤの気持ちに対して、何か言葉を発さないといけないと思いながらも、なんと答えればいいのか分からない。

一目惚れした相手に『好き』と言われて、喜ばない男はいないと思う。

ミヤと過ごした時間は長いから、ミヤの性格は熟知しているつもりだ。
それでも女の子としてのミヤと過ごした時間は、ほんのちょっとだ。





でも

それでも






「もしかしたら、まだお互い知らないところがあるかもしれない。けど、俺もミヤのこと好きだ」

好きという気持ちは抑えられなかった。





ミヤは嬉しさを抑えきれないといったような顔で
「猫としてじゃなくて?」
と聞いてきた。

「女の子として。俺から言うべきなのに、ミヤに言わせちゃったな」






ミヤが俺に抱き付く。


ポカポカしたお日様みたいな匂いがした。