旅館を建て直す宣言をしてから、3ヶ月が経った。

そう簡単に上手くはいかない。

だって、今までだって頑張ってなかった訳じゃない。

でも、もっともっと頑張らないと。

「美都ちゃん、無理してない?」

「全然大丈夫です!」

「俺が膝枕してあげようか?」

「もう!からかわないで下さい!」

春矢さんのからかいも流せるようになってきた。

大丈夫。

今までだって、一人でやって来たんだから。