タオル係の、独占欲。(短)


そう――私は根っからの「感動屋」で、何か少しでも感動要素があると、すぐ泣いてしまう。


例えば、公園で小さな子が遊んでいるのを見ても。おじいちゃんおばあちゃんが仲良く畑仕事をしているのを見ても。笑いあって登下校してる学生を見ても。


そんな日常の一部を見ただけでも「ステキ」と感動しちゃって、泣いてしまう。それは授業中だろうと、なんだろうと。時と場所を選ばず、私に感動の涙を運んでくるのだ。



だから私は、いつも顔を伏せている。

すぐ泣くのを、皆にバレないようにするために。