ふわり 私の視界を覆う、柔らかい物。 もう何度目かになるか分からないその正体に、すぐに気づいた。 誰が、私にこんな事をしているのかも―― 「お、緒都くん……?」 「……」 合ってる、はずなのに。 緒都くんは何も言わなかった。何も言わないまま、私の顔に柔らかいタオルをかぶせたままでいる。 涙を拭けって事なのかな? 自分でタオルを持とうか――なんて思っていると、 「白石さん、横峯さん。今日は、小竹さんを譲ってあげられないや。また明日、誘ってあげて」 「へ?」 「は?」 「……」 え⁉