そして美月が部屋の片付けをしている間、生吹は暴走族【月光】メンバーに、




――楽しい祭りの始まりだ――




そんなメールを送るのだった。



その後は、生吹と美月の二人の時間。

日中できなかったアレやコレやを、二人共コスプレをしながら楽しんだのだった。



「じ、実は……生吹くんにもコスプレの衣装を買ったの」

「王子様のコスプレ? 俺に似合うかな?」

「絶対に似合うよ! だって生吹くんは私のお、……」

「……」



しばらく黙った後、顔を赤らめて恥ずかしがった美月。

そんな彼女を見ると、生吹の顔には、



「ふふ、美月かわいい」



まるで王子様のような優しい笑みが、ふんわりと浮かぶのだった。



【 完 】