「また、これを着た美月を見たいな」 「っ!」 「……ダメ?」 「っ!!」 美月はコレに弱いと知っているからこその、生吹の「ダメ?」攻撃。 もちろん、美月は白旗を上げるしかなく…… 「ど、どどど、どうぞっ」 朝、パーティに何を着ていこうか散々に迷った形跡のある部屋に、生吹を招き入れる。 「ありがとう」 ニコリと笑った生吹は、美月を先に部屋に入れ、自分が後に入る。 その時に、 「……」 周りに誰の目もないか、瞬時に背後を見渡す。後をつけられていないか確認のためだ。