「もし明里が本当に忘れても、俺が思い出させてあげるって意味」
「へ?」
「もし本当に記憶喪失になっても、自分が誰だか分からなくなっても……俺が必ず思い出させる。だから、」
「……」
「……」
「もしかして……」
急に喋らなくなった蒼羽の代わりに、明里が探偵みたく手を顎に添えながら答えた。
「だから俺のそばにいれば安心だよ、っていう愛の告白みたいなもの?」
「……」
明里が聞くと、耳を赤く染めた蒼羽がコクリと頷いた。それに対して、思わず明里は、
「わ……」
わかりにく!!
さすが、蒼羽。というしか他ない。
蒼羽は、こういう言葉遊びというか、分かりずらい角度から、いつも微量に分けて愛を伝えてくるのだ。



