「聞くけど、なんで”のっぺらぼう”⁉」
「明里が“また記憶喪失になろうか”って、この前いってたから」
「言って…………そうだ、言ってた!!」
でも冗談だけどね⁉
と答えた明里に、蒼羽は「知ってるよ」と笑った。
その手には、なぜか油性ペンが握られている。
「なにするの?」
「……こうする」
そしてキャップをとり、キュッ、キュッと。のっぺらぼうの顔に「目・眉毛・鼻・口」といったパーツを描いた。妙にうまい。
「ますます疑問なんだけど……、どうしてこの仮面を買ったの?」
「……」
すると暫く黙っていた蒼羽は、観念したように口を開く。



