総長たちによる彼女のためのハロウィン祭り



初めに、生吹。

部屋を出て廊下を進むと、目の前に白い人物がいた。



「やぁ。やっぱヒーローは、遅れて登場だよね」

「……」



目の前には、いつも通り白い格好の純弥。

なのだけど……



「……無理しても、美月は喜ばないぞ」



純弥の何を見て、そう思ったのか。生吹は、迷いのない声でそんな事を言う。


ピクッ


その言葉に、わずかに反応した純弥。



「だから、お前のことは好きになれないんだよね」



と。笑みを浮かべつつ、にっくき後輩を見つめる。その顔には、汗が浮かんでいたのだった。



その後、美月が部屋に戻って来る。

そして「純弥先輩! 伊織先輩!」と、可愛いドレス姿で登場した。


そのドレスを生吹がコスプレ店で買っていたのを知っていた一輝は、「もう着替えさせたのか、せっかちな奴」と呆れた。