「――美月」
「え、わぁっ」
グイッと、その細長い腕に、手を伸ばす。
そして、
「あと三回だけ、キスさせて」
「い、今?」
「……ダメ?」
「――…ふふっ」
カッコよくて、最強で、しかも総長で。
どこをとってもパーフェクトな生吹が、美月の前でだけ余裕のない表情を見せる。
それを知っている美月は、今の生吹が、より愛おしく見えて……
「生吹くん、大好きっ」
ギュッ
と、知らず知らずのうちにオオカミの熱を上げるのだった。
「〜っ。ドレス姿に、その言葉のコンボはダメだよ、美月」
「……へへっ」
そして――
キスを終えた二人が部屋から出てくる。もちろん、時間差で。



