ピンポーン
二人の邪魔をするように、いや、実際に二人の邪魔をしたチャイム音。
外で話す声が、中にいる二人にも鮮明に聞こえる。
「だいたい、伊織が迷うからいけないんだよ~。俺はコッチって言ったのに!」
「お前が”勘で行ける気がする”なんて大見え切ったせいだろ、純弥」
「はーい、お二とも。こちら外なんでお静かに願いまーす」
それは純弥、伊織。そして迷った二人を部屋に届けにきた一輝の声だった。
「全員集合、だね」
「そ、そそそ、そうだねっ」
ハッと我に返った美月と生吹は、乱れた服を素早く直す。
そしてお互いに「大丈夫」と確認し合って、部屋を出ようとした。
だけど、どうにも物足りないオオカミは……



