「わ……、可愛いっ」
「うん。どっちも似合うけど、美月には、今日こっちを着ててほしいな」
あの短いワンピースは、二人きりの時に――ね?
「っ!」
何やら意味を含んだ、色気のある生吹の声。耳元で聞いてしまい、思わず美月の体の力が抜ける。
へにゃへにゃと、再び床に座り込む美月。そんな美月に、「はい」と。
生吹が、長い腕を伸ばした。
「お手をどうぞ、お姫様?」
「あ……ありが、とうっ」
顔がカッコイイと、本当に何でもサマになるから不思議。
今の美月の目には、間違いなく王子様の生吹が映っていた。
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