総長たちによる彼女のためのハロウィン祭り



「蒼羽、ズルい……」

「人を騙して部屋をファンシーに塗り替えた明里が、何をいまさら」

「蒼羽ずるい!」



なーんて。

そんな事を言い合っている二人の隣で。



美月を前にした生吹は、何やら固まっていた。

隣で一輝が「おい生吹?」と呼びかけるも、応答なし。



「これは……美月ちゃん、たぶん刺激が強すぎたんじゃね?」

「え、え? 刺激?」

「そう。その恰好」



一輝が指さしたのは、美月の着ているコスプレ衣装。

白いワンピースの丈は、太もものあたり。背中には丸みを帯びた羽が生えている。さらに、どうやってつけているのか、天使の輪まで浮かんでいた。