そして、ハロウィンパーティー当日――



「ハッピーハロウィンー!」



みんな炭酸の入ったグラスを持ち、上に突き上げる。

カチンと音がした後に、興奮で乾いた喉に、すごい勢いで水分が流れた。



「飾り付け、すごい気合が入ってるね!」

「美月さんの喜ぶ顔が見たくて、昨日帰ってから頑張りました~!」

「明里ちゃん、ありがとうっ」



かわいい女子二人がキャッキャ、ウフフしているのは、見てて癒しだ。

少なくとも、この場にいる生吹と一輝は、そう感じている。


だけど……蒼羽は違った。



「どうして、パーティー会場が俺のアパートなの……?」