「蒼羽、行かないの?」

「行かない。今日は明里とずっと家にいるって決めてる」

「へー。素直な蒼羽、めずらしい」

「あのねぇ……」



昔よりは本心を話してくれるようになった蒼羽だけど、何でもオープンになったわけじゃない。もちろん、明里にだって。


だからこそ、たまに来る超ドストレートの甘い言葉は、明里にはダメージが大きいのだ。



「今日は明里にずっと触ってたいんだけど、ダメなの?」

「え……、や……ダメっていうか……。春風さんが、」

「……俺より春風のいう事を聞くんだね」

「そうじゃなくて!」



ドサッ

蒼羽の目の色が代わり、ベッドに押し倒される明里。