すると、出るわ出るわのピニャータ画像。

どうやらピニャータとは、ハロウィンのイベントの一つとして楽しまれる遊びらしかった。



「なるほど。夏に行うスイカ割のスイカを天井につるして、それを叩いて遊ぶって感じか(ボソッ)」

「生吹くん?」

「何でもないよ。それで、ピニャータがどうしたの?」



「あのねぇ」と、美月が嬉しそうに口を開く。

その様子を生吹は微笑ましく思いながら眺めたのだった。



――現在、学校の帰り道。



二人の通う学校は違えど、校舎が隣同士のため、校門にて生吹が美月を待ち、ほどなくして合流した。